箕面市の陸屋根で注意すべき防水層の劣化と補修ポイント

2025年5月9日2025年5月15日

箕面市では、鉄筋コンクリート造の住宅やアパート、店舗併用住宅などに「陸屋根（ろくやね）」が数多く採用されています。

この陸屋根は、屋上の活用性や意匠性に優れている一方で、防水層の劣化による雨漏りリスクが高い構造でもあります。

この記事では、箕面市の気候特性や建築傾向をふまえ、陸屋根における防水層の劣化症状、補修のタイミング、施工方法、費用相場、注意点まで詳しく解説します。

1. 陸屋根とは？箕面市で多く採用されている理由

「陸屋根(ろくやね・りくやね)」とは、傾斜のない（またはごくわずかな）平らな形状の屋根を指します。

主に鉄筋コンクリート（RC）造の建物で採用されており、以下のような用途の建物で多く見られます。

陸屋根が多い建物

昭和後期～平成初期のRC住宅
店舗併設住宅（1階がテナント・2階以上が住居）
アパート・マンションなどの集合住宅

箕面市で陸屋根が多い理由

開発が進んだニュータウン地域
坂が多く見晴らしのよい立地を活かした屋上活用
太陽光パネルやルーフバルコニー需要の増加

などの背景から、陸屋根が多く採用されてきました。

ただし、勾配がほぼないために雨水が溜まりやすく、防水層にかかる負担が大きいという特徴も持ちます。

陸屋根の場合、定期的なメンテナンスがされていないと、雨漏り被害につながる恐れがあります。

2. 箕面市の陸屋根で見られる防水層の劣化症状

箕面市は年間降水量が多く、梅雨・台風の季節には短時間で激しく降る「ゲリラ豪雨」も多発します。

さらに、山が近く湿度も高いため、陸屋根にとっては非常に厳しい環境です。

以下のような劣化症状が見られたら、防水層の劣化が進行しているサインです。

① ひび割れ・膨れ

紫外線や雨水の影響で防水層が硬化し、表面に亀裂や膨れ（ブヨブヨ）が現れます。

初期のうちは目立たなくても、放置すると内部に水が入り、建物の構造部分にまで影響が及びます。

② 色あせ・白化現象

防水層が風雨にさらされて色が抜けたり、表面が白く粉を吹いたような状態になっている場合、トップコートの保護機能が低下している証拠です。

再塗装や表面保護のメンテナンスが必要な時期です。

③ コケや藻の繁殖

水はけの悪さによって、屋上に緑色のコケや藻が発生することがあります。これが進行すると、見た目の悪さだけでなく、滑りやすくなったり、防水層を破壊したりするリスクもあります。

④ 排水口の詰まり

陸屋根にはわずかな傾斜しかないため、落ち葉やゴミで排水口が詰まると水がたまりやすくなります。

その状態が続くと、防水層に常に水が接することになり、劣化が一気に進行します。

⑤ 室内への雨水侵入（雨漏り）

天井にシミが出ていたり、クロスが剥がれてきた場合、防水層の機能はすでに大きく失われており、全面的な改修が必要な段階です。

3. 防水層を補修すべきタイミングと耐用年数

「まだ雨漏りしてないから大丈夫」は危険です。以下の目安で、点検・補修を検討してください。

防水工法	耐用年数（目安）
ウレタン防水	約10～15年
シート防水（塩ビ・ゴム）	約12～20年
FRP防水	約10～12年

※ひび割れ・色あせ・雑草・雨漏りの兆候がある場合は、年数にかかわらず早期に点検が必要です。

4. 箕面市で多く採用される陸屋根防水の工法と特徴

4-1. ウレタン防水（塗膜タイプ）

液体状の防水材を塗り重ねて層をつくる工法。複雑な形状にも対応しやすく、コストも比較的低めです。

◎ メリット：仕上がりが美しく、重ね塗りで延命可能
△ デメリット：施工中に雨が降るとやり直しの可能性あり

4-2. シート防水（塩ビ・ゴムシート）

防水シートを接着剤や熱で貼る工法。耐久性が高く、商業ビルや大規模建築で多用されます。

◎ メリット：高耐候性、施工後すぐに歩行可
△ デメリット：下地に凹凸があると仕上がりに影響

4-3. FRP防水

ガラス繊維と樹脂を使った強固な防水層をつくる工法。ベランダやルーフバルコニーに多用される。

◎ メリット：軽歩行可能で非常に頑丈
△ デメリット：伸縮性が低く、下地の動きに弱い

5. 防水補修の費用相場｜箕面市の参考価格帯

工法	単価（㎡）	30㎡施工時の費用目安
ウレタン防水	4,000～7,000円	約12～21万円
シート防水	5,000～8,000円	約15～24万円
FRP防水	6,000～9,000円	約18～27万円

※費用は屋上の状態・下地処理の有無・足場の要否により変動します。

6. 箕面市で防水工事を依頼する際の注意点

✅ 地元業者の施工実績を確認

箕面市の気候を理解し、地域での施工経験が豊富な業者を選びましょう。Google口コミや施工事例をチェックすると信頼度が分かります。

✅ 無料の点検・見積もりがあるか

見積もり段階で費用を取る業者や、曖昧な見積書を出す業者は注意。丁寧に現地調査をしてくれる業者を選ぶのが安心です。

✅ 保証制度があるか

防水工事は5～10年の保証がつくことが一般的。保証内容の明確さとアフター対応の実績も確認しておきましょう。

✅ 複数の防水工法に対応しているか

1種類の工法しか扱わない業者は、自社都合の提案をすることがあります。複数工法を比較提案してくれる業者＝信頼できる証拠です。

7. 陸屋根防水を放置すると起こる4つのリスク

雨漏り被害の拡大

天井のクロス剥がれ、カビ、電気漏電、家具家電の水濡れなど、多方面に被害が広がります。

カビ・ダニ・シロアリ発生

湿気がこもることで、健康被害（喘息・皮膚炎）や建材腐食のリスクが高まります。

コンクリートの中性化・鉄筋腐食

劣化が進むと、建物の構造そのものに深刻なダメージが及びます。

資産価値の下落

雨漏り歴のある建物は、売却時に大幅減額されることがあります。

陸屋根防水に関するよくある質問（箕面市版）

Q1. 陸屋根って普通の屋根と何が違うの？なぜ防水が重要なのですか？

A. 陸屋根は、傾斜がほとんどない「平らな屋根」のことで、雨水が溜まりやすい構造のため、防水処理が極めて重要です。

勾配のある一般的な屋根とは違い、陸屋根は排水に時間がかかるため、雨が降るたびに防水層に負担がかかります。

そのため、一度劣化すると短期間で雨漏りにつながるリスクが高いのです。

湿度の高い箕面市では劣化の進行も早いため、陸屋根には定期的な点検と防水メンテナンスが欠かせません。

Q2. 陸屋根の防水工事は何年ごとに行えばいいですか？

A. 一般的には10～15年ごとが目安ですが、箕面市では5年に1度の点検をおすすめします。

防水層の種類により耐用年数は異なります。

ウレタン防水：10～15年
シート防水（塩ビ・ゴム）：12～20年
FRP防水：10～12年

箕面市のように台風・ゲリラ豪雨・積雪のある地域では、劣化が早まるケースもあるため、5年おきの点検を推奨します。

Q3. 雨漏りがしていなくても、防水工事は必要ですか？

A. はい。雨漏りが起きてからでは遅く、被害が建物内部に及ぶ前に対処するのが理想です。

初期の劣化症状（ひび割れ、膨れ、色あせ、藻の発生など）がある時点で、防水機能は低下しています。

放置すると防水層だけでなく、天井・断熱材・電気設備などにも損害が広がり、補修費用が数倍になることも。早期補修が結果的にコストを抑えるポイントです。

Q4. 陸屋根の防水にはどんな工法がありますか？特徴も教えてください。

A. 主に以下の3種類があります。建物の状態や用途に応じて選びます。

ウレタン防水（塗膜タイプ）
　→ 液体を塗り重ねて防水層を形成。複雑な形状にも対応しやすく、費用も比較的リーズナブル。
　→ デメリット：雨天中の施工に弱い。
シート防水（塩ビ・ゴム）
　→ 工場成型の防水シートを貼り付ける工法。高耐久・耐候性。
　→ デメリット：下地に凹凸があると不向き。
FRP防水
　→ ガラス繊維と樹脂でつくる硬質の防水層。強度・耐水性に優れ、ベランダに多用。
　→ デメリット：下地の動きに弱く、施工箇所を選ぶ。

Q5. 防水工事にはどれくらいの日数がかかりますか？

A. 一般的には3日〜7日程度が目安です。工法や天候、施工面積によって異なります。

20～30㎡程度の小規模な屋上なら3〜5日程度
50〜80㎡などの中規模になると5〜7日程度

雨が降ると工事が中断される可能性があるため、1週間〜10日の余裕をもって考えると安心です。

Q6. 工事中でも建物内で通常どおり生活できますか？

A. はい、多くの場合は可能です。生活への影響はほぼありません。

ただし、屋上やベランダを一時的に使用できなくなるため、物置きや物干しスペースを代用で準備しておくと安心です。

材料の臭いや騒音が気になる場合は、事前に業者に相談しましょう。

Q7. 陸屋根の防水層を放置すると、どんなリスクがありますか？

A. 雨漏りによる天井の腐食や、建物構造の劣化など重大な被害が発生します。

クロスのはがれやカビの発生
木材の腐食・断熱材の劣化
電気配線の漏電やショート
コンクリートの中性化 → 鉄筋の錆び → 建物の寿命短縮

結果的に、数十万円〜100万円以上の大規模修繕が必要になることもあります。

Q8. 防水工事の費用はどれくらいかかりますか？（箕面市の目安）

A. 30㎡程度の屋上で、おおよそ以下の費用が相場です。

ウレタン防水：12〜21万円
シート防水：15〜24万円
FRP防水：18〜27万円

※上記は標準的なケースです。下地の傷み具合、足場の有無、使用材料のグレードにより変動します。現地調査で正確な見積もりを確認しましょう。

Q9. 火災保険や補助金は使えるのですか？

A. 自然災害による破損が原因であれば、火災保険が適用される可能性があります。
例えば：

台風や強風で防水層が破れた
雹で屋根に傷がついた
水の侵入で室内が濡れた

これらは「風災」や「雹災」として火災保険が使えるケースがあります。

箕面市や大阪府の住宅改修助成制度が該当することもあるため、事前に相談・申請を行うことが大切です。

Q10. 信頼できる防水業者を選ぶには、どんな点に注意すればよいですか？

A. 以下のポイントを重視してください。

箕面市や近隣地域での施工実績が豊富
無料の点検・見積もりに対応してくれる
施工後の保証（5～10年）が明示されている
複数の工法を扱っており、建物に最適な提案ができる
見積もり内容が明確・詳細で不明点がない

口コミ・Googleレビュー、過去の施工事例などを見て、地域密着で信頼できる業者を選ぶことが、失敗しない工事の第一歩です。

まとめ｜箕面市の陸屋根は防水劣化に早めの対策を！

箕面市は気候的に陸屋根の劣化が進みやすいエリアです
10年ごとに防水リフォームの検討を
劣化サイン（ひび・膨れ・藻）を見逃さず、定期点検を活用
地元で信頼できる業者に依頼し、長期保証付きで安心施工を

無料点検・お問合せはこちら

相談・現地調査・お見積りまでは完全無料！お気軽にご相談ください(*^-^*)

電話番号： 0120-254-425
メールアドレス： info@maxreform.co.jp
お問い合わせフォーム： こちらをクリック
公式LINE： LINEでお問い合わせ
予約カレンダー： こちらをクリック